世界一のタレントＣＭ大国と言われている日本。毎日様々なＣＭが放送されているなか、大半のＣＭにタレントの方が出演されています。しかし、現代広 告の父と言われるデビッド・オグルヴィ氏は「有名人は記憶されるが、商品は忘れられる」と警告する通り、必ずしも求めていた効果が得られるとは限りませ ん。

そんな中でも、期待以上の効果を得ているＣＭが無いわけではありません。

2013年の、サッカー日本代表の本田圭佑選手を起用した日本マクドナルドのＣＭがとても評判になりました。本田選手がＰＫでＷ杯出場を決めた半月後にオンエアされ、彼の「世界一になると言った」のコピーが合致したからです

タイミングと世界観がとても大切です。

例えば、宅配ネットクリーニングのリネットのＣＭ「潔癖刑事」。

アパートの一室で犯人が発砲し、坂上忍さん演じる刑事のシャツが赤く染まります。「なんじゃこりゃー！」と某ドラマを思わせるセリフの後に「シャツ、汚れちまったじゃないかよ！」。オンエア早々、you tubeで100万回も再生されました。

このＣＭも坂上さんの再ブレイクの今、いち早く着目し潔癖キャラでＣＭの世界観に見事ハマり話題となりました。

ＣＭに限らずWebサイトや動画プロモーション、SNSなどでタレントの方を使用し広告やPRを行う際は、世界観とタイミングはとても大切です。タイミングはトレンドとも置き換えることが出来ます。

露 出や出稿のタイミングをしっかりと見極めることが出来れば、期待以上の効果、反響が得られる可能性があります。多くの人材や多額な広告費をかけたのにタイ ミングが少し遅れてしまい、予想していた効果の半分にも満たないなんてことにならないように、しっかりと見極めてみてはいかがでしょうか。

参考：『宅配クリーニングのリネット』日経MJ　2014/06/08