買物に出掛け、あらかじめ欲しい商品を決めたのに、帰ってきた時には違う物を購入して帰ってきたという経験はないでしょうか。洋服や雑貨などの買物でよくある経験ですが、店員さんの一言や店頭販促(POP)によって、ついつい他のものを買ってしまいます。

そういった心理を賢く活用し、来店者から喜ばれている「メガネ」ショップがあります。
そのメガネショップでは、取引先から「展示メガネフレームに、個別にこんなPOPを付けている店は日本全国どこにもありません」と言われるほどです。

この店では店頭に展示してあるフレーム一つ一つに、一言だけの小さなPOPを付けています。あるフレームには一言「人生変わるかも」。あるフレームには「高いだけのことはある」といった具合です。

POPがもたらす効果の中で、個性の強いデザインのメガネフレームに「人生変わるかも」のPOPが付いているのですが、これを読んだ60代の男性は「店長がおっしゃることだし…」と購入を決めました。

さらに、「高いだけのことはある」のPOPが付いたフレームは、40代の女性が試着して気に入り、値段を見てビックリ。次いで女性がPOPに気づき爆笑をし、購入しました。

その他にも「ゴルフの時にどうですか？イーグル出そう」というPOPには、別件で来店したお客さんがはまりました。

店長が横から見たデザインにほれ込んでいるフレームに付けた「横から見ると衝撃的にかわいい！」のPOPは、これを読んだほとんどの方がフレームを横から見ます。

さらに店主は、購入したメガネを渡す際にも、メガネケースの中に一言カードを入れています。例えば「人生変わるかも」のPOPなら「人生変わった！」という具合です。

ユニークかつ明確なPOPを展示することによって、買物本来の楽しさや、購入後の生活にも気持ちの部分でも変化をもたらしてくれます。

PRとしても、既にメディアで取り上げられ、口コミも期待ができるのではないでしょうか。

「買い物欲』を上手く刺激し、気持ちのいい買い物が楽しめる工夫を自社でも取り入れてみても良いのではないでしょうか。

参考：『客に購入促す一言POP』　2013/10/23