SNS・WEBマーケティング 2013/11/12
O2Oで店舗もネットも好調
ネットからリアルへ誘導するO2Oが話題となり、様々な企業が取り組みを始めています。大手百貨店やセレクトショップなどでは、すでに成果を出し始め新たな試みも行っています。
しかし、メディアで取り上げられている成功例は、全国に店舗をあり、既存のファンや利用者が多く存在するため、自社には当てはまらないと考える人が多いのではないでしょうか。
地域密着の企業でもO2Oはとても効果的な戦略になるのですが、口で説明するより実際の例を紹介します。
紹介させて頂く企業は、高知市にある町の時計屋「正美堂」です。店舗の外観はガラス張りの工房が目を引く、とてもおしゃれなお店です。
ここまで特別なことは無いのですが、正美堂では「ホームページを見て来ました」というお客さんがなんと8割を超える繁盛店です。
正美堂が何を行ったのか。
2002年から開始したネットショップで腕時計と懐中時計の販売が好調だったことから、実店舗を専門的にリニューアルしました。
リニューアルした店舗が現在のおしゃれな外観です。店舗デザインを、ネットショップと同じブラウンを基調とした色合いでまとめる演出を施しました。
現在の店構えになる前は、腕時計の他にメガネやジュエリーを取り扱うごく普通の商店街のお店だったそうです。
リニューアル当初は、店舗デザインを大胆に変えたため、馴染みのお客から「昔の方が良かった」と言われましたが、店舗を改装したことにより積極的にホームページ上で店舗の紹介が出来るようになりました。
店舗紹介を積極的に行うことにより、サイトの情報はさらに充実していき、ネットの売り上げもコンスタントに月1000万円を超えるほどになりました。
リアルとネットのお客さんは、商圏も客質も異なり、同じように取り込もうとするのは、難しいと考えた方が良いと思います。今回の正美堂のように、どちらかを思い切って舵を切る方が、特徴がはっきりしてお客さんにわかりやすいです。
ネットと店舗を別に考えずに販促を行った正美堂では、双方の売り上げが好調です。
自社で取り入れる際の参考になるのではないでしょうか。
参考『ネットと店舗、重心意識を』 日経MJ 2013/11/10
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